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タカラビール 3種 [Takara Beer]

【タカラビール】寶酒造

【(#)は大阪国税局承認番号】

左: タカラビール缶(大#786)(フラットトップ缶)【1960年7月1日発売】

中: オーストラリアへの輸出缶(フラットトップ缶)
   輸入業者ラベル貼付のため税番号不明 
   
右: U-TABトップ缶 (大#94) 

   缶に表示された製造社名はいずれも、寶酒造株式会社、京都市伏見区竹中町

◆缶のデザインが変わった年代は不明ですが、右側のU-TAB缶は1965年以降に製造
 されたものと思います。

◆左の缶は1990年頃オランダのコレクターから缶の交換によって入手しました。
 相手がコーラ缶のコレクターでもあったので、日本のビール缶とコカコーラ缶を合せて
 約200缶 と交換したものです。
 当時、「この缶は世界で見つかっている3個のうちのひとつだ」と教えてくれたのですが
 真偽は不明です。

◆左の缶の税番号が#786と、なぜ3桁なのかよくわかりません。
 壜の番号を受け継いだのかも知れませんが・・・。
  
注:フラットトップ缶とは、缶切りで上ブタ(トップ)を開けるタイプの缶で、
上部が平らな(フラット)という意味です。
フラットトップ缶は殆どが底ブタと同じスチール製のフタですが、
後年は開けやすいアルミトップ缶となり、
1962年に「ファンタブ・FUN-TAB」というニックネームのプルタブが導入されるまで続きました。
U-TABトップ缶とは、写真のようにプルタブの取っ手が「U」字型になったもので、
1965年にアメリカ・コンチネンタル缶会社で開発・導入されました。
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【タカラビール】寶酒造

左: タカラビール缶 (大#786)
中: 輸入業者ラベル貼付のため税番号不明
右: U-TABトップ缶 (大#94)

【宝酒造株式会社、当時の社内報の記事を転載します】

「寶社内報」 昭和35年5月15日
需要の最盛期を迎えて・・・缶詰ビールの発売間近か・・・ 期待される今後の活躍
生活水準の向上とともに酒類の消費量もすでに戦前の水準を上回っているが、なかでもビールの国民各層への普及浸透による需要増加は目覚しいものがある。
 わが社でもつとにこの傾向に着目し、タカラビールの積極的拡売策を、強力に推進しているわけであるが、いよいよ7月1日からタカラビールファン待望の缶詰ビールを発売することになった。
 折からビール需要の最盛期でもあり、ピクニックに旅行にと大活躍をするものと期待される。
デザインもすでに正式に決定された。容量は他社製品と同じく350cc、壜ビールですでにお馴染みのマークを白地の缶の両面に二個所浮び上らせたプレーンな感覚を誇り、みるからにタカラビールのもつ爽快な味を感じさせるものである。
 各社とも年々上昇するビール需要をめざして設備の増強、P・Rの徹底、販売網の確立と火花を散らしている状態で、この缶詰ビールの前途も決して楽観は許されないが、われわれの努力で一日も早く販売面における有力なる製品に育てあげたいものである。
 なお、東洋製缶に発注されていた缶詰設備、その他これに附帯する工事は木崎麦酒工場において5月中に完了する予定で、7月の発売に万全を期して綿密なる機械調整や詰口テストが行われることになっている。
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