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日本初の缶ビール・特集 [Asahi Beer]

1958年に発売された日本初の缶ビール「アサヒゴールド」の復刻版が発売されました。

BEER CAN MUSEUM 所蔵の「アサヒゴールド」をご紹介します。
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・左から1、2番目は、初のアサヒゴールドと改訂版(上ブタの文字が異なります:下記説明を参照ください)
・3番目は米国へ輸出されたものです。
・4番目は国内で発売されたものです。
 (朝日のマークが少し大きく、地色が白っぽくなっています)
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【上ブタの違い】
・左2種は、フラットトップと呼ぶ、平らな上ブタを缶切りで開けるタイプの缶です。
・右2種は、缶切りのいらない「プルトップ」がついます。
1962年PULL TAB(プルタブ:プルトップ)が米国で開発され、市場に出ました。
"Fan Tab"や"D Tab"と名づけられ普及を図ったのですが、指を切ったりする事故も多く、スムースな切り口に改良が重ねられたようです。

写真の右2種のタイプは、米国で”U TAB”と呼ばれ、1963年~65年にかけて出回りましたが、新たな改良品と重複して出回った時代です。
右端の”U TAB”はその形から”鍵穴型”KEYHOLE SHAPEDと呼ばれます。


・左2種の上ブタ注意書き説明
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【最初の缶の注意書・黒文字】
・缶切の先に親指をかけ大きいアナを二ツあけてください
・アナが小さかったり缶をゆすぶるとビールが吹き出す事があります
・なるべく冷やしてからお飲みください
・乗物などの窓からアキ缶を投げると危険です 腰かけの下にどうぞ
・空缶はいろいろな用途にご利用ください

【改訂版・赤文字】
なるべくお早くお飲み下さい
それがビールをおいしく召し上がるこつです
・専用の缶切りで大きなアナを二ツあけて そのままじかにお飲み下さい
・あまり缶をゆすぶるとビールが吹き出ることがあります
・乗物などの窓からアキ缶を投げると危険ですから腰かけの下にどうぞ・・・

★文面文字は上ブタに印字されているものと同じです。


【TAB缶2種拡大:上の写真と左右の缶が入れ替わってますが・・・】
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【TAB缶2種の底ブタの注意書き】

★手持ちのアサヒ缶の底ブタには、右側”U TAB”の説明書きがないので、タカラ缶の説明書きを表示します。
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【空缶を使った例(右)】

★上の説明書き中「空缶はいろいろな用途にご利用ください」を実行した例です。
・この缶は、多分機械オイルなどを入れるために作られたものだと思います。
(元の缶とは高さが違っていて、「使用後」に加工されたものと判ります)
もしかしたらオイルなどを入れ、その品名の紙ラベルを巻いて販売されたのかも?
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【アサヒゴールド・新旧】
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【所蔵する初期のアサヒビール缶の一部・下段は復刻缶】
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