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タカラビール缶 3種のトップ [Takara Beer]

【タカラビール】寶酒造

左: タカラビール缶 (大#786)
中: 輸入業者ラベル貼付のため税番号不明
右: U-TABトップ缶 (大#94)

【宝酒造株式会社、当時の社内報の記事を転載します】

「寶社内報」 昭和35年5月15日
需要の最盛期を迎えて・・・缶詰ビールの発売間近か・・・ 期待される今後の活躍
生活水準の向上とともに酒類の消費量もすでに戦前の水準を上回っているが、なかでもビールの国民各層への普及浸透による需要増加は目覚しいものがある。
 わが社でもつとにこの傾向に着目し、タカラビールの積極的拡売策を、強力に推進しているわけであるが、いよいよ7月1日からタカラビールファン待望の缶詰ビールを発売することになった。
 折からビール需要の最盛期でもあり、ピクニックに旅行にと大活躍をするものと期待される。
デザインもすでに正式に決定された。容量は他社製品と同じく350cc、壜ビールですでにお馴染みのマークを白地の缶の両面に二個所浮び上らせたプレーンな感覚を誇り、みるからにタカラビールのもつ爽快な味を感じさせるものである。
 各社とも年々上昇するビール需要をめざして設備の増強、P・Rの徹底、販売網の確立と火花を散らしている状態で、この缶詰ビールの前途も決して楽観は許されないが、われわれの努力で一日も早く販売面における有力なる製品に育てあげたいものである。
 なお、東洋製缶に発注されていた缶詰設備、その他これに附帯する工事は木崎麦酒工場において5月中に完了する予定で、7月の発売に万全を期して綿密なる機械調整や詰口テストが行われることになっている。
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