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1935年のビール缶 [Historical American Beer]

【1935年に製造されたビール缶・コーントップ缶・容量12FL.OZ】

コーントップとは、3ピース缶の上部が円錐形(Cone)になった缶の呼称です。
1935年にコンチネンタル製缶会社が開発した、缶のフタに壜と同じ王冠が使える
缶で、"Cap-sealld"缶の愛称でビール各社へ導入されました。

費用がかかるフラットトップ缶の缶詰設備を導入せずに、それまでの壜詰ラインを
使って缶詰ビールを造る、という発想でこの形(壜の形)になりました。

缶詰の製造能力が1分間あたり160本に対し、瓶詰ラインは120本であったため
コーントップ缶を導入したのは主に中クラスのビール会社で、販売数量が多い
ミラー社、アンハウザー・ブッシュ社(バドワイザー)、パブスト社、クァーズ社など
の大手はフラットトップ缶だけを採用しました。
大手で唯一の例外はシュリッツ社で、競合相手のパブスト社を意識して最初の
コーントップ缶を手がけました。

【写真左から】(全てコンチネンタル製缶の製造で各缶には年代が明記されています)

J.Schlitz Brewing Co.   Aug.27, 1935   初のコーントップ缶で平らな底ブタ
Duquesne Brewing Co.  Nov. 2, 1935  底ブタは内圧対策のため半球状
Berghoff Brewing Co.    Nov.26, 1935 同上 (2種)
Rainier Brewing Co.    Dec.7, 1935  同上

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